引っ越しをするときは家にある荷物を梱包するだけ、そう思っている方もいらっしゃるかもしれません。
実は引っ越し前は「断捨離」する絶好のタイミングであり、成功させればさまざまなメリットが得られるのです。
では具体的にどんな良いことがあるのでしょうか?
今回は引っ越しの荷造り前に断捨離をすべき理由と、断捨離を成功させるコツをご紹介します。もうすぐ引っ越しをする予定がある方はぜひ参考にしてください。
なぜ引越しを機に断捨離するべきなのか?
断捨離は気分をスッキリさせたいときや、部屋が物で溢れて困っているときにするものだと思っている方もいらっしゃるかもしれません。一体なぜ荷造りの前に断捨離するべきなのか、理由は以下の3つです。
荷造りが楽になる
断捨離では不要な物を処分し、必要な物を必要な分だけ残します。当然断捨離前よりも物量が減るので、引っ越し前に行うと荷造りが楽になる点がメリットです。
たとえばダンボール10箱にもなる物量を荷造りするのは、とても1日では作業が終わらず、1週間はかかってしまうのが普通でしょう。
そこで断捨離を行い物量を半分に減らせば、ダンボール5箱程度におさまるので荷造りにかかる時間も半分に減らせます。
引っ越しをする際は荷造り以外にもさまざまな手続きなどに時間がとられがちですから、断捨離をして荷物をまとめる時間だけでも減らすと準備が楽になるはずです。
引越し費用を抑えられる
引っ越しは荷物を入れる梱包材や運搬費など、何かと費用がかかるものです。物量が多いほど引っ越し費用は高くなるので、物量が多い方ほど断捨離をしておきましょう。
新居へ運ぶ物の量が減れば引っ越し費用は節約できます。さらに不用品を買い取ってもらったりフリマサイトで売ったりすれば、お金が入ってくるので引っ越し費用の足しにできるかもしれません。
新しい住まいのスペースが広くなる
断捨離をして物量を減らすと、新居のスペースが広くなる点もメリットです。
新居を探しているときは、断捨離前の家具や物が入るかどうかで計算しています。そこから物を減らせば、収納スペースや家具・家電の設置スペースに空きが出るのでその分広く感じるでしょう。
引越し時に断捨離を成功させるコツ
断捨離は基本的には必要なものだけ残すだけなのですが、コツを掴んでいないと途中で挫折したり、ほとんど物量が減らなかったりと失敗してしまいます。
引っ越し時に断捨離を成功させるコツは3つあるので、それぞれ具体的に説明しましょう。
不要・必要・保留の3視点で進める
「捨てる」「残す」の2つの選択肢だけだと、物によって、あるいは性格によってなかなか決断できず断捨離は進みません。
そのため、
- 不要
- 必要
- 保留
の3視点で進めると断捨離は捗ります。
少し迷った物はひとまず保留にし、断捨離の最後に再度残すか捨てるか検討してください。そこで残すと決めた物は荷造りし、不要と判断した物は処分しましょう。
手をつけやすいエリアから始める
部屋数が多い家や1つのエリアが広い家だと、すべての部屋を同時に始めると途中で面倒になって断捨離をやめてしまう可能性があります。
断捨離を成功させるには、手を付けやすいエリアから始めるのがベスト。たとえば、
- 狭い部屋
- ある程度整理整頓されているスペース
- 普段よく使う物が入っている棚
などでしょうか。
長年放置しているスペースや広い部屋は断捨離が終わるまでに時間がかかるので、最後に残したほうが途中で息切れするのを防げるはずです。
要らない物はまとめて不用品回収業者に依頼
引っ越しの際は日常生活の中で行う断捨離とは違い、不用品やゴミの量が多くなるはずです。自治体に処分してもらうと分別に時間がかかり、粗大ゴミがあれば手続きの手間もあります。
そのため、引っ越し前に断捨離するときは、要らない物はまとめて不用品回収業者に依頼をして回収してもらいましょう。
不用品回収業者はゴミも一緒に回収してくれます。買取可能な物があれば買い取ってくれますから、回収費用や引っ越し費用が浮く可能性も。
引越し時の断捨離の手順
引っ越しは断捨離を終わらせなければいけない日付が決まっているので、無計画に進めてしまうと引っ越し当日に間に合いません。スムーズに断捨離を進めるには以下の手順を参考にしてください。
- 利用する不用品回収業者をざっくり決めておく。
- 引っ越し日の1カ月前から断捨離スタート。
- 引っ越し日の2週間前にある程度終わらせ、不用品回収業者の予約をとる
- 引っ越しの7〜10日前には不用品を回収してもらう。
- 4.と同時に荷造りを始める。
- 引っ越し当日。
上記はあくまでも目安なので、物量が多い場合などは申し少し早くから断捨離を始めるなど、ご家庭の状況にあわせてタイミングは調節しましょう。