断捨離でよくあるトラブルは「必要な物まで捨ててしまった」というものです。
本来は不要な物を捨てるべきなのに、勢いで必要な物まで捨ててしまうと、新しく買い直さなければいけないなどの問題が起こります。
では一体、断捨離ではどんな物を捨てることを心がければ、後々重大なトラブルを発生させてしまうのを防げるのでしょうか?
今回は断捨離で捨てるべき物と、捨てるべきではない物をそれぞれご紹介しますので、これから断捨離を始める人はぜひ参考にしてください。
断捨離で捨てるべき物5選

断捨離では何でも捨てれば良いというのではなく、もちろん捨てて良い物と捨てないほうが良い物にわかれています。まずは捨てるべき物から5つご紹介しましょう。
①明らかなゴミ
たとえば、
- 飲みかけの古いジュース
- 穴が空いて履いていない靴下
- 後はまとめるだけの古雑誌
など、明らかにゴミと判断できるものは断捨離で一番に捨てるべき物です。
ゴミを放置しておいても全くメリットはありませんし、カビが生えた食品類は置いておくだけで健康によくありません。面倒だからとそのままにしてあるゴミがあれば、断捨離のときに真っ先に捨ててください。
②壊れている・使えない物
はっきりと「ゴミ」と認識はしていなくても、壊れていて使えない物はゴミと同じなので断捨離のときにサッと捨ててしまいましょう。
壊れているのに捨てられない理由でよくあるのが、
- 大切な人にもらったものだから
- ブランド品で高かったから
- すごく気に入っていたから
などです。
物を大切にしたい気持ちはわかりますが、壊れて使えないのなら、その物の役割はもう終わっています。「ありがとう」という気持ちを込めながら捨てましょう。
③1年以上使っていない物
上手く断捨離できずに物で溢れてしまうなら、1年以上使っていない物を基準として処分しましょう。
まだ使えるのに捨てるのはもったいないと感じるでしょうが、その「もったいない」という気持ちが物が減らない一番の原因です。
使えるけれど1年経っているから捨てるという行動を繰り返すと、次第に買うときにちゃんと使うかどうかを考えるようになります。そうなれば不要な物を購入しなくなるので、物が減るだけでなく節約にもつながるため一石二鳥です。
④期限が切れている物
期限と言えば食品をイメージするかもしれませんが、実はそれだけでなく化粧品やコスメにも使用期限はあります。
化粧品、コスメ本品に記載があればその通りに、なければ開封から2年経っているものは捨てたほうが良いです。未開封なら購入から3年が目安。
期限切れの化粧品、コスメを使用すると肌トラブルを起こす可能性があります。もったいなく感じますが、一旦リセットをしてどうしても欲しければ限られたも物を再度購入しましょう。

⑤複数ある物
物が多い家であるあるなのが、
- コンビニでもらったスプーンや箸が収納スペースから溢れるぐらいある
- 似たような文房具だらけ
- いつか使うかもと思っている梱包材や紙袋であふれている
という状態です。
上記の物は複数あっても使い切らないケースがほとんどです。複数あるものは数を決めて、本当に必要な分だけを残しましょう。
スプーンや箸は洗って使える物があれば各3つ程度、文房具も各3つぐらいあれば十分です。梱包材や紙袋は各5つぐらいずつあれば足りるでしょう。

たとえば、大型ごみシールが2枚必要と言われたら費用は800円、3枚なら1,200円が粗大ゴミの収集費用ということ。
断捨離で捨てるべきではない物4選


では次に、断捨離で捨てるべきではない物をご紹介します。中には捨ててしまうと取り返しのつかない事態を招く物もあるので、断捨離前に必ず確認しておきましょう。
①緊急時・災害時に必要な物
緊急時や災害時に必要な物は、たとえ複数あっても十分な量を残しておくべきです。
たとえば、
- 乾電池
- 未使用のガスボンベ
- 飲料水
- 缶詰などの非常食
- ライター
- ロウソク
- 下着などの非常用の衣類
などでしょうか。
非常時は何日間ライフラインが絶たれるかわかりません。「非常食はたくさんあるから…2日分ぐらいあればいいかしら」と処分してしまうと、1週間以上ライフラインが復旧しなかったときに生命の危機に貧するかもしれないですよね。
緊急時・災害時に必要なものは、最低でも1週間ほど生活できる量を確保しておきましょう。
②他人の所有物
家族やパートナーなど他人の所有物は、自分の判断だけで捨ててしまうと後にトラブルに発展する可能性があります。
明らかにゴミだと思えても、本人にとっては大切な物かもしれません。基本的には自分の物だけ断捨離を行い、頼まれたときは本人の了承を得てから捨てましょう。


③売却できる物
人気のモデルのスニーカーや新品タグ付きの洋服など、欲しい人がいそうで値段がつきそうな物は捨てるのではなく買い取ってもらいましょう。
売却する方法はフリマアプリに出す、リサイクルショップへ持っていく、不用品回収業者に回収してもらうなどの方法があります。
量が多いときは出品したり持ち込んだりする手間がかかるので、不用品回収業者に回収してもらうと良いでしょう。


④重要な書類
会社の大事な資料や契約書などの重要な書類は、再発行ができないと重大なトラブルに発展しかねません。会社の重要書類を捨ててしまい、上司にこっぴどく怒られる、なんて可能性は決してゼロではないのです。
紙類はまとめてドサっと捨ててしまうと、不要な書類の中に必要な書類が挟まっている場合もあるので注意が必要です。少々面倒ではありますが、1枚1枚確認をして本当に不要かを確かめてから捨てましょう。
断捨離のついでに、重要な書類は種類ごとにわけてファイリングをしておくと良いです。ファイルの中に入れておけば、次に断捨離したときに誤って捨ててしまうのを防げますし、また1枚ずつチェックする手間も省けます。