「ADHDの人は掃除が苦手」と言われることが多いのですが、実はADHDの人こそ断捨離が必要なのです。
片付けが苦手でもコツさえ掴めば断捨離は成功させられます。
今回はADHDこそ断捨離すべき理由と、断捨離を成功させるコツを3つご紹介するので、今よりも生活しやすい環境を手に入れたい人はぜひ参考にしてください。
ADHDこそ断捨離すべき理由
ADHDこそ断捨離すべき理由は以下の4つです。「ADHDだから」と掃除や整理整頓、断捨離を諦めていた人でも、この理由を知れば今すぐにでも断捨離したくなるのではないでしょうか。
物が見つからず探し回るのを防ぐ
ADHDの人は何をどこにしまったのか、どこに置いたのか忘れてしまって困った経験が多いかもしれません。部屋が片づいていないと余計に物を探しにくいので、探し物がいつまでたっても見つからないのです。
そこで断捨離をして部屋をスッキリさせ、何がどこにあるのかを把握できるようにしておけば、物がどこかへ行ってしまう回数を減らせます。
もし「あれ?部屋の鍵はどこに行ったかな?」と悩んでも、玄関のキーボックスの中にしまうと決めてあればそこにしまわれているはずです。
万が一そこに入れ忘れていても、部屋が片づいているので断捨離前よりは見つかるまでのスピードも早いでしょう。
何度も同じ物を買ってしまうのを防ぐ
ADHDの人は特に間違えて何度も同じ物を買ってしまうと悩む人が多いでしょうから、断捨離をして物の置き場を決めておくと良いです。
たとえば、家のあらゆる場所にトイレットペーパーの在庫を置いていると、たくさんあるのに目につく位置にないので「ないから買わなければ」と思ってしまいます。
そこで断捨離をして置き場を1箇所に決めておけば、その場所に置いてあるトイレットペーパーがなくなる前に買うと決めれば良いのです。そうすれば何度も同じ物を買う癖も次第によくなるでしょう。
集中力が奪われるのを防ぐ
集中力が低下する理由はいくつかありますが、部屋が散らかっていることも関係しています。
ADHDだと情報や刺激に敏感なので、そこらじゅうに散らばった物が視覚に入るだけで集中力が途切れてしまうことも。
そこで断捨離をして整頓された状態をキープしておけば、目に入る情報量が減るので集中力のアップにつながります。
自尊心が下がるのを防ぐ
いつも片づいていない部屋を見続けていると、
「片付けすらできないなんて…」
「普通の人ができるのになんで自分はできないのだろう」
「部屋が汚い人なんて好かれない」
と、どんどん自尊心が下がってしまいます。
部屋が整理されていないと悩みやすいと言われることもあるように、部屋の状態と心は密接なつながりがあるのです。
そこで断捨離をし、スッキリした状態をキープできるようになれば、自尊心の低下を防げるだけでなく、「自分はやればできるんだ!」と自信が持てるようになります。
ADHDが断捨離を成功させる3つのコツ
「でも、今まで断捨離が成功したことがないし…」と不安に思う人のために、ADHDが断捨離を成功させるコツを3つご紹介します。
①物をしまう場所を決める
物をしまう場所を決めていないと、適当に床やソファに置いてしまうので、せっかく断捨離をしてキレイな部屋になってもすぐに散らかってしまいます。片づいた状態をキープするなら、物をしまう場所は必ず決めましょう。
「引き出しの中」とだけ決めてしまうと、その中で物がごちゃごちゃしてしまい、欲しい物が見つかりません。
②しまう物の量を決める
ただしまう場所を決めるだけでは、保管場所から溢れたときに置き場以外の場所にチョイ置きしてしまう可能性があります。
チョイ置きが重なればまた部屋は散らかってしまうので、場所を決めると同時にどれだけ物を入れるかまで決めてください。
たとえば、大型ごみシールが2枚必要と言われたら費用は800円、3枚なら1,200円が粗大ゴミの収集費用ということ。
決めた量以上にならないようにすると、断捨離してスッキリした状態がキープできます。
③収納方法を決める
もう一つ忘れてはいけないのは収納方法を決めることです。収納方法が決まっていないと適当にしまうので、棚や押し入れの中がぐちゃぐちゃになり、次第に部屋全体まで散らかりが広がってしまいます。
収納方法を決める例としては、
- 本棚の上段には雑誌、真ん中には小説、下段には漫画を入れる
- タンスの上段はトップス、真ん中はボトムス、下段は下着類を入れる
- メイクボックスはよく使う物をポーチに、あまり使わない物は棚へ、ストックは押し入れに
などでしょうか。
ただし、あまりに細かくしすぎるとやがて面倒になって方法を守らなくなってしまいます。無理なく続けられ、簡単に収納できる方法を選ぶのがADHDが断捨離を成功させるコツです。